1.   博物館の紹介

1970年代に設立されたニューカレドニア博物館は80年代の終わり以降、社会博物館であることを使命とし、またカナック文明の促進とその遺産の保護を目的としています

それ以来、ニューカレドニア博物館は世界中で最も美しいカナック芸術のコレクション とりわけ建築関係のものを展示しており、最も幅広いテーマを扱っています。ヨーロッパの著名な博物館のカナックの所蔵品と比べても、ニューカレドニア博物館のコレクションは世界的に見て非常に素晴らしいものだといえます。

ニューカレドニア博物館はさらにパプア西部からポリネシア東部までのオセアニアの素晴らしい所蔵品を誇り来館者は非常に文化的に豊かな様々な社会を発見することができるでしょう。なかでもバヌアツがとりわけ代表的です。 

2.       アクセス

ニューカレドニア博物館はとてもアクセスのよい場所にあります。モーゼル湾に位置し、ヌメアの市営市場からもすぐのところにあり、町の中心と、絵になる広場がすぐそばにあります。

博物館の建物は50年代から60年代特有の建築様式で、岩石彫刻のモチーフに着想を得た入念な細工が施された鉄格子門によって、誰でもすぐに見つけることができます。

常設展示室と企画展示室が、ニューカレドニアの固有種である木や小低木によって縁取られた中庭を囲んでいます。ふたつ目の庭には南洋杉が植えられており、カナックの住居の伝統的な歩道をモデルに造られ、今日でもカナックの家を守っている植物に囲まれた、ニューカレドニア南部の大きなカーズ(伝統家屋)へと続いています。

営業時間

9-1130分、1215-1630分 火曜、祝日休館

 

3. 時間と料金

1971年以降、ニューカレドニア博物館はモーゼル湾に面しており、ヌメアの中央郵便局が近くに位置しています。

 営業時間

9-1130分、1215-1630分 火曜、祝日休館

 

4.  博物館の歴史

 最初の所蔵品、骨董品コレクション

1863827日から、植民地政府は万国博覧会でニューカレドニアを代表するとみなされる品々を収集していきました。「原住民の骨董品」そして、鉱物学、植物学、古生物学の標本によって構成され、これが博物館の所蔵品のもととなりました。

当初、収集や寄贈によって豊かになっていくコレクションを保管する場所が特に割り当てられていませんでした。1895年、博物館は「植民地博物館」となり、その所蔵品は評議会の公会堂で紹介されました。博物館は、コレクションの保存を担当した公文書保管人・書記官のジュール・ベルニエの責任のもとにおかれ、さらに豊かになり、分類されました。植物の収集が行われ、他の博物館とのやりとりや、大規模な寄贈が行われました。

 

世紀の変わり目には、1990年の万国博覧会の際にパリで建てられたニューカレドニアのパビリオンが解体され、ヌメアの、現在のベルネム図書館の敷地まで運ばれました。1階には図書館が置かれ、所蔵品は2階に集められました。

 

カナックの遺産を保護するための最初の政策

 初めて遺産政策が導入された1930-40年代は、カナック遺産の保護の歴史上1つの転機となりました。ここで重要な役割を果たしたのが、牧師のモーリス・レナルト、ジャン・ギアール、リュック・シュバリエ、さらにメラネシア学会、フランス・オセアニア研究所(のちにORSTOM、ついでIRDとなった)でした。コレクションは素晴らしい民俗学的な収集品や自然史の標本などによって充実していき、1971年までベルネム図書館に預けられていました。

ニューカレドニア博物館の多分野にまたがるコレクション

 1947年に初めて所蔵品を収容する建物を建設するための予算投票が行われましたが、この計画は1970年代初頭まで日の目を見ることはなく、リュック・シュバリエの根気強さのおかげで、現在の博物館の建物が建てられました。多分野を扱うことを目指したこの博物館で、コレクションはより良い展示、所蔵、保存の状態におかれました。カナックの所蔵品についての文献調査が行われ、それにはパリの人類学博物館の協力もありました。

カナック芸術と社会の博物館

 多分野を扱うというこの博物館の使命は1980年代に放棄され、パトリス・ゴダンの手により方針転換が行われました。メラネシア美術についての国際博覧会を誘致しようとしましたが、政治的混乱の影響で開催されることはありませんでした。そしてその後、博物館はカナックとオセアニアの伝統社会を扱う社会博物館となりました。

ニューカレドニアの諸文化すべてに開かれた博物館の中心にあるカナックのコレクション

1980年代の終わりに、エマニュエル・カザレルが博物館の遺産的側面を再び主張しました。彼はまた、ニューカレドニアの他文化へも開かれた博物館を目指す活動促進政策の発案者でもあります。この方針はマリー=ソランジュ・ネアウティンに受け継がれ、広められています。

今日ニューカレドニア博物館はニューカレドニア社会の博物館であるというコンセプトのもとで、拡大と改修計画が進められています。博物館は、ヌメア協定が掲げる運命共同体を建設する過程の一端をなそうとしています。そして同時に、カナック文明がその歴史、多様性、芸術・文化表現において、そしてオセアニア太平洋地域という環境の中で、中心的位置を保ち続けているニューカレドニア社会のショーウィンドーとなることを目指しています。